ガレージキットには離型剤が付いてる物があります。
複製時にレジンの流れを良くする、型離れを良くする為に使います。
個人で5個くらいしか複製しないなら無くても行けますが
自分はテストショット2回ほど+提出サンプル2個+塗装見本1〜2個と
この時点で6個超えるので使ってます。
(昔のボークスのキットなんかは離型剤無しを謳ってたけど今はどうなんだろ?)
海外のキットはプラモでも油分が多くて触った時点でベタベタのもありますが
自分の使ってるのは一番入手し易いクレオスのMr.シリコーンバリアーです。
最近だとチッピングのハゲチョロ塗装に使われたりもしますね。
ワックス系とは違ってそんなにベタつかないし離型剤処理も楽かと思いますが
それでもガレージキットの多くは塗装中に引っ掻いたら簡単に剥がれた
マスキングしたらテープに塗膜が持って行かれたなど多くの人を悩ませてます。
検索すると対策が多数出てきますが、自己流の下地処理の話を。
1
まず離型剤落としを使います。
これもシンナー系や洗剤系など色々あってスクラビングバブルが良いとか
マジックリン、ブレーキクリーナー、最後はアセトン(取扱注意!)に漬けるなどなど
検索すると山ほど出てきます。
実際Mr.シリコーンバリアーはラッカーシンナーで溶けるので
理屈的には強力なシンナー、ツールクリーナーなどで洗えば良いんでしょうが
シンナー系はレジンを犯しそうなので自分はコレを使ってます。
ファインモールドご機嫌クリーナー |
10年ほど前に買ってあった物をWF参加時からそのまま使い続けてるので結構長持ち。
キットをビニール袋に入れてスプレーして一晩くらい置きます。
それを全体ブラシで擦ってから水洗い。
油汚れはお湯の方が落ち易いけど、自分はキットは煮ません。
(煮るとレジンのガズがどうのこうの聞きますが、科学的根拠の出典が不明)
2
(実際この工程は要らないのかも?気持ちの問題です)
次にキッチン洗剤+クリームクレンザーを混ぜた物を硬めの歯ブラシでゴシゴシ。
細かい研磨剤で表面磨いてる感じですかねー?目立つほど傷つきません。
数年前から1000円ほどの電動歯ブラシを使ってだいぶ楽になりました。
3
これを洗い流して乾かして組み立て
組み立て時に接合部やパーティングライン(合わせ目)を処理するついでに
600番くらいのペーパーでモールドを消さない程度に全体を軽く擦ってます。
特にツルツルの部分、怪人で言えばタイツの部分などは念入りに。
(結局いくら洗っても全体ペーパーがけするしか無いと言ってる人も多数います)
4
組み立てが終わればサフ一色にしたい所をグッと我慢して
クレオスのプライマーサーフェイサーを吹きます。
ガンプラにサフ吹くみたく艶消しのしっとりしたグレー一色にはならず
まぁ言ってみればクリアーにグレー混ぜた色を塗るようなもんで
3回ほど重ね塗りしてやっと全体が半光沢グレーになる感じです。
しかもエアブラシで塗る時はMr.レベリングうすめ液で希釈が必須。
普通の薄め液を使うとブラシの中で固まるという厄介な物です。
個人的にはプライマーが塗ったかどうか分かるくらいでサフの傷埋め効果は期待して無いです。
それで傷が見つかったらパテなどで埋めてひたすらこのサフを吹きます。
それでもある時期からこれに切り替えたのは、やっぱり普通のサーフェイサー
当時愛用してたブラックサーフェイサー1500とかだと剥がれちゃうんですよ。
こうなると離型剤が残ってるとかの理由じゃなくて、
単にレジンキャストにサフや塗料が乗りづらいんじゃないかと思ってます。
その前に使ってたガイアノーツのサフは一応プライマーが入ってるらしいので
それ程剥がれなかった記憶があります。(が、以下参考)
プライマーサーフェイサーの違いはここのサイトで詳しく実験してます。
(タミヤのが良さげだけど、試した事無いです。
結局サフ無しの強固なプライマーが一番って結論になっちゃうんだけど)
5
ここでやっと普通の塗装開始。
自分はほとんどマスキングしないのですが、する場合は粘着力の弱いテープで。(一応タミヤ製使用)
それもべったり貼り付けずに軽く抑える程度にしてます。
ここまでやっても実際剥がれるか剥がれないかはその時の気温とか湿度とか
実質使った塗料とか保管方法とか色々影響しそうで
完成品は極力触らないようにするしかないです。
(今回5年ぶりに持って行った鋼鉄参謀とかは無事でした)
6
そんな訳で自己流の下地処理でした。
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一応来年の原型用の芯を始めました(これは1/15スケール)
何になるかは本人にもまだ解りません
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